平ヶ岳登攀記
発行者による作品情報
高頭仁兵衛(1877―1958)登山家。新潟県深沢村生まれ。本名式(しょく)。東京で漢文を学び、1898年(明治31)富士山に登り、志賀重昂(しげたか)の『日本風景論』を読み、登山に意欲を燃やし、富士山、槍(やり)ヶ岳、木曽御嶽(きそおんたけ)など明治の登山の黎明(れいめい)期に多くの登山を行った。日本山岳会発足のときには財政面から強力な支持者となった。第2代日本山岳会会長、名誉会員。新潟県弥彦(やひこ)山頂には銅像がある。日本最初の山岳百科事典として知られる『日本山嶽志(さんがくし)』を著した。この作品は底本の「平ヶ岳登攀記」ではスポーツとしてまとめられている。