発行者による作品情報
1929(昭和4)年に文芸誌『戦旗』に発表された小林多喜二の代表作で、プロレタリア文学の金字塔とも評される。小説の舞台となった「蟹工船」とは漁獲したタラバ蟹の加工設備を備えた大型船で、その過酷な労働環境は作品中の「おい、地獄さ行ぐんだで!」という会話に象徴されている。この作品に主人公はいない。“地獄”の乗組員は、「漁夫」「雑夫」「学生」と呼ばれ、労働法規も適用されず、死ねば海に捨てられる。そんな状況に無自覚だった彼らが、次第に自身の立場を自覚し、やがて権利意識に目覚めて、ストライキ闘争に立ち上がるまでが描かれる。作者の小林多喜二は非合法下の共産党に入党し、1933年に逮捕され、特高警察の拷問により惨殺された。
カスタマーレビュー
yakumanable
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飼殺し
ラストに蟹行船の船員たちがクーデターを起こしたのはスリリングで面白かった。最後どうなるかと思ったよ。先日のトルコのクーデター事件を思い出した。
労働者が会社に飼殺しされるのは形の違いこそあれ、いつの時代でも一緒ですね。
35678910
、
一部読めません。
2、3ヶ所で、文章が重なったように乱れて見える部分があり、判読できませんでした。
ぷーまん井上
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資本主義について考えさせられる。
現代の資本主義はこのようにわかりやすい形では搾取されていない。
いかに搾取してることがわからないようにして搾取するかが重要である。