走れメロス
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4.1 • 2,940件の評価
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発行者による作品情報
太宰治の作品の中でも名作といわれ、1960年以降中学生の教材として採用された。主人公の若者メロスは正義を貫く村の青年。他に町に暮らす親友セリヌンティウスと悪政をしく王が登場。町に妹の結婚式の買い物に行く場面から始まる。王は人間不信のため、次々と人を殺害。町は活気を失っていた。それに怒りを覚えたメロスが立ち向い、王を殺害しようとする。しかし王につかまり、処刑されることになってしまう。メロスは妹の結婚式を実現させるために、親友のセリヌンティウスを人質に差し出すことを提案し、3日間の猶予を取りつける。親友の身代わりになったセリヌンティウスはメロスが戻らなければ殺されることを王の前で突然知らさることに。彼は納得し、メロスの帰りを待つ。正義や友情と希望が主なテーマとなっている物語。
APPLE BOOKSのレビュー
信頼と友情の理想像を描いた、太宰治作品の中で最も希望に満ちた一編。他の作品に見られる彼の内面の「闇」を知るほどに、その特異性が際立つ興味深い作品である。主人公のメロスは暴君ディオニスの圧政に憤り、王の暗殺を企てるも捕らえられ、処刑を命じられる。メロスは妹の結婚式の準備のため3日間だけ帰郷させてほしいと王に願い出て、その間の人質として親友セリヌンティウスを差し出す。期日までに戻らなければ親友が処刑されるという極限状況を描きながら、「人は本当に互いを信じ合えるのか」という普遍的な問いに真正面から向き合い、信じることの尊さと崇高さを描き出した感動作である。青少年の読書教材として広く知られる本作だが、大人になったかつての読者はもちろん、これから太宰作品に触れようとする新しい世代にも、深い気づきをもたらしてくれるだろう。言い訳せずに人生を走り抜くことの高潔さ、そして不確かな時代だからこそ誠実に生きることの大切さを、改めてかみ締めてほしい。
カスタマーレビュー
走れメロス
おもしろい‼
仕事の合間に無料で読める古典を漁ってます。
今回は走れメロス。
文体も読みやすく古字も使われていて逆に新鮮な気持ちでサクッと読み終わりました。
人を信じる事は自分を信じることと同義なんだと思います。
とにかく、、、面白い^_^
30分間、一気に読んでしまったが、途中、休憩をして、読んだが、最後まで展開展開で、とにかく、とても面白かったです♪
初めて、スマホのタダの文学作品を最後まで、読んだけど、、、タダだから、、、なおさら、、、良い!です。
とても気に入ったので、これからも、いろいろ文学作品を、読んでみよう!と、思いました!