夢十夜
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3.9 • 1,090件の評価
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発行者による作品情報
明治時代の日本の小説家、評論家、英文学者夏目漱石。本名、金之助(きんのすけ)。『夢十夜』は底本の「「夏目漱石全集10巻」ちくま文庫、筑摩書房」では「日本の小説・文芸」としてまとめられている。本書で登場するのは、「(第一夜~第十夜)」などが収録されている。
APPLE BOOKSのレビュー
1910(明治43)年刊行の短編集「四篇」に収録された「夢十夜」は、写実的なスタイルを軸にする夏目漱石にはとっては珍しい、ファンタジー色豊かな10本の小品。"こんな夢を見た"という書き出しで、夢を巡る過去、現在、未来での物語が展開していき、不条理ながらも想像力をかき立てられるエピソードの数々に引き込まれる。死んだ女との再会を待っているうちに百年が過ぎてしまった「第一夜」、百年前に手をかけた我が子に再び出会う「第三夜」、女と一緒に行方不明になった男が不思議な体験を回想する「第十夜」など、幻想小説のような味わいを含んでいる。
カスタマーレビュー
アグネス川龍之介
、
なつめんのゆめじゅー
第三夜で急にホラーに、なるよん
競馬歴50ねん
、
初めての夢十夜
不思議な話しばかり。
Toudaiji
、
ゆめは物語り(史実の穴埋め)とつながる現実
夢の文法とでもいうべきものを捉えているところ、人が夢を見ることは現実を史実と事実の間を出鱈目でも穴埋めのように繋いで現実をより豊かに感じ生きることにつながるのではないかと、本作を読んで感じた。
ただ、10度もゆめが必要な理由が掴みきれず、また読んでみたいと思った。感想を誰かと話してみたい。