濹東綺譚・断腸亭日乗 永井荷風作品集
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発行者による作品情報
この作品集には以下のように、小説11編、随筆38編、評論4編、日記5編を収録してあります。
第一章、小説
一月一日 1907
深川の唄 1908
すみだ川 1911
妾宅 1912
つゆのあとさき 1931
濹東綺譚 1937
或夜 1946
羊羹 1946
にぎり飯
買出し
男ごゝろ 1956
第二章、随筆
畦道
狐 1909
伝通院 1910
夏の町 1910
霊廟 1910
海洋の旅 1911
銀座 1911
日和下駄 1915
一夕 1916
書かでもの記 1918
梅雨晴 1923
十日の菊 1923
上野 1927
帝国劇場のオペラ 1927
巷の声 1927
百花園 1927
申訳 1927
里の今昔 荷風随筆集(上)1934
十九の秋 1934
深川の散歩 1934
元八まん 1934
放水路 1936
十六、七のころ 1935
鐘の声 1936
寺じまの記 1936
西瓜 1937
草紅葉 1946
葛飾土産 1947
裸体談義 1949
花より雨に
黄昏の地中海
町中の月
水のながれ
水 附渡船
向島
蟲の聲
虫干
雪の日
路地
第三章、評論
江戸芸術論 大正三年
洋服論 大正五年
小説作法
正宗谷崎両氏の批評に答う 昭和7年
第四章、日記
断腸亭日乗
断膓亭日記巻之一大正六年丁巳九月起筆
断膓亭日記巻之二大正七戊午年
断腸亭日記巻之三大正八年歳次己未
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申
断腸亭日記巻之五大正十年歳次辛酉
(永井荷風について)
永井荷風は、一八七九年(明治十二年)、官僚の長男として東京に生まれました。
十五歳のとき病気なり休学しますが、その療養中に「水滸伝」や「八犬伝」「東海道中膝栗毛」を耽読し、文学に目覚めました。
その後、アフリカ、フランスに外遊し、帰国後「あめりか物語」を発表しました。
一九一〇年、慶応大学の教授となり「三田文学」を創刊します。一九三七年の「濹東綺譚」など多くの傑作を残しました。
市井に隠遁して、反時代的姿勢を貫きましたが、これは中学のとき寺内寿一(後の元帥)に鉄拳制裁を受けた事なども反映していると思われます。一九五九年に七十九歳で死去しました。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。