



爆弾【電子限定特典付き】
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3.8 • 69件の評価
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- ¥750
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発行者による作品情報
★★★祝・W1位!!★★★
日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!!
これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない!
◎第167回直木賞候補作◎
◎各書評で大絶賛!!◎
☆☆☆
東京中に爆弾。怪物級ミステリ-!
自称・スズキタゴサク。
取調室に捕らわれた冴えない男が、
突如「十時に爆発があります」と予言した。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
爆破は三度、続くと言う。
ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、
警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。
炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。
【業界、震撼!】
著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。
ーー大森望(書評家)
この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。
ーー千街晶之(書評家)
登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。
ーー瀧井朝世(ライター)
この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。
ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店)
爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。
ーー本間悠(うなぎBOOKS)
自分はどちらの「誰か」になるのだろう。
ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー)
※電子版には特典として、『法廷占拠 爆弾2』の「試し読み増量版」を収録しています。
APPLE BOOKSのレビュー
さえない中年男は、無差別に都民の命を狙う爆弾魔なのか。推理小説作家の呉勝浩が、警察の取調室を舞台に“クイズ”を出す正体不明の男と刑事たちの攻防戦を描く、悪意のサスペンス。酒屋の自動販売機を蹴りつけ、止めにきた店員を殴って逮捕された小太りの男。自称“スズキタゴサク”、49歳、無職、住所不明、家族なし。自分を卑下する笑みを浮かべ、事情聴取をのらりくらりとかわすスズキは“霊感”が働いたと称して、10時に秋葉原で何かが起こると予告する。実際、秋葉原の空きビルで爆発事件が発生すると、スズキは「ここから3度、次は1時間後に爆発します」と言い放つ…。とにかくスズキタゴサクという不快なキャラクターが圧倒的。警察相手にゲームやクイズを持ちかけ、無駄口の中に爆破場所のヒントを出しながら、エリート捜査官の心にも潜む、差別や偏見や憎悪をあおり、“正義”の危うさを問う。社会からバカにされ、自分でもへらへらしながら、憎らしいほどの求心力で問答に引きずり込み、命の選別を強いるスズキといういびつな鏡を前に、刑事たちは、そして読者も無傷のままではいられない。作中に仕掛けられた“爆弾”は、想像以上に強力だ。
カスタマーレビュー
読みやすかったです
恥ずかしながら、学生時代以来初めて本を読みました。たぶん五年振りとか。
面白くてスラスラ読んでしまって、続編も気になってます。