現代語訳 福翁自伝
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3.5 • 14件の評価
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発行者による作品情報
『学問のすすめ』『文明論之概略』などを著し、慶應義塾の創設にも力を尽くした近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉。激動の時代を痛快に、さわやかに生きた著者の破天荒なエピソードが収められた本書は、近代日本が生み出した最良の読み物のひとつであり、現代日本人が生きる上で最高のヒントを与えてくれるだろう。
APPLE BOOKSのレビュー
齋藤孝によるポップな現代語訳版「現代語訳 福翁自伝」。近代日本最大の啓蒙思想家である福澤諭吉が、60年余りの生涯を回想する自伝。1万円札の肖像として印刷されていることから名前は有名だが、人物像やその生き方についてはどうだろうか。この「福翁自伝」では、福澤諭吉流世渡りの術がふんだんに記され、彼の人となりを大いに知ることができる。酒をよく嗜み、塾生をからかっては町で頻繁にいたずらを仕掛けるなど、やんちゃだった若い頃の意外な一面も垣間見れる。また、九州、大阪、江戸、初の海外渡航となったアメリカ、さらにヨーロッパへと舞台を移しながら、切磋琢磨し時代に伴走するように生きたその様子が語られる。文明開化の前夜に彼が見た日本の未来予想図。幕末最先端を行く学者の活気と興奮を覗き込みながら、今もお札の中からこちらの時代を静かに見守る福澤に、読者は一層親しみを覚えることだろう。
カスタマーレビュー
齋藤孝先生オススメ自伝
齋藤孝先生著の"語彙力こそが教養である"の中に豊かな語彙と読みやすさからオススメの本とされていました。
齋藤先生自身が現代語訳されていることも、数ある中でこちらを読みました。
齋藤先生もおっしゃる通り、福沢諭吉のイメージを覆すことばかり。慶應義塾大学の創設者でもあるので、人の模範のような方と思いきや、盗人や大酒、煙草、イタズラ…まぁ、やりたい放題。それを悪びれもせず自伝にしてしまっている気持ちの強さというのを感じました。
福沢諭吉の自伝から私が学んだとしたならば、"孤高"であれということかと思いました。
この本のレビューとしては、分かりやすく読みやすい文章でした。自伝の内容を把握するには良いと思います。