答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来
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- ¥1,700
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発行者による作品情報
ベストセラー『いま世界の哲学者が考えていること』著者最新作。『WIRED』日本版のビジネスパーソン向け人気講義を完全書籍化! 「自動運転車が事故を起こしたら、誰が責任を負う?」「私たちの雇用がAIに奪われた社会の姿とは?」「ゲノム編集で天才を生み出すことは許される?「ビットコインは「国家の終わり」の始まり?」……最新テクノロジーがもたらす倫理的課題と未来像を、プラトン、アリストテレスから、ハンナ・アーレント、マイケル・サンデル、マルクス・ガブリエルまで、古今の哲学者の思考を通して徹底議論する。答えなき世界の明日を切り拓く哲学講座、開講。
APPLE BOOKSのレビュー
テクノロジー誌が主催したビジネスパーソン向け哲学講座を書籍化した「答えのない世界に立ち向かう哲学講座 AI・バイオサイエンス・資本主義の未来」。一般企業や役所、起業家などの参加者と、大学教授で哲学者の岡本裕一朗が対話をしながら答えを模索していく講義の様子が収録されている。テーマとなっているのは、自動運転車による事故責任の所在や、人工知能の進化によって課題となるであろうロボットの人権、バイオテクノロジーの発展によって懸念される優生思想やクローン技術に関する倫理、宗教にまでおよぶ人間社会への影響などさまざまな問題。後半の章にかけては、ビットコインや巨大テック企業など国家間をまたぐ経済圏の誕生により、世界と国、個人の在り方が問われる時代が到来しつつあることが描かれる。読みやすい対話形式で書かれているので、現代思想に触れるための手引きとしても、また社会問題に哲学の側面からアプローチする思考を養うきっかけとしても優れた一冊。