脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体
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- ¥780
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発行者による作品情報
セックス、ギャンブル、アルコール、オンラインゲーム——人間はなぜ、これらをやめることができないのか。それは中脳から放出される“脳内麻薬”ドーパミンが「快感」を司る脳の各部位を巧みに刺激しているからである。コカインや覚醒剤はこの脳内回路「報酬系」を誤動作させて過剰な快楽を与え、依存症を招くものだ。だがこのドーパミンは他人に褒められたり、難易度の高い目標を達成するなど、「真っ当な喜び」を感じる時にも大量に放出されている。なぜ人間の脳はこんなしくみになっているのか。話題の美人脳科学者が人体の深遠なる謎に迫る。
APPLE BOOKSのレビュー
多数の著書やメディア出演で知られる脳科学者が、人間の行動に大きな影響を及ぼす「快楽」を司る脳の仕組みを説く『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』。食欲や性欲などの本能に打ち勝つほどの快感をもたらす脳内物質「ドーパミン」の性質や、その分泌をコントロールするための方法、さらには現代社会で起こっているいろいろな現象について、著者が科学の視点から鋭く解説する。ドラッグやギャンブルで我を忘れている時と、目的に向かって真摯(しんし)に努力している時、実はどちらも脳内ではドーパミンが大量に分泌されている。つまり、この物質とうまく付き合うことが、豊かな人生を送るための鍵になるのだ。アルコールや麻薬を摂取すると脳にどんな悪影響を及ぼすのか、セックスや恋愛などの依存症は脳のどのような働きで起こるのか。その仕組みを知ることは、個人の悩みや問題解決の糸口となる。そして、ドーパミンと社会的報酬を結びつければ前向きなモチベーションが生まれ、人々により良い行動を促すことも可能になるという。脳科学の観点から、現代社会における生き方のヒントを教えてくれる一冊。