赤毛のアン
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- ¥880
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発行者による作品情報
もう一度少女に帰ろう。人生の深みを知ったいま、アンに再会してみませんか? ――ふとした手違いで、老兄妹に引き取られることになった、やせっぽちの孤児・アン。想像力豊かで明るい性格は、いつしか周囲をあたたかく変えていく。グリーン・ゲーブルズの美しい自然の中で繰り広げられるさまざまな事件と、成長していくアンを綴った永遠の名作。講談社だけの完訳版『赤毛のアン』シリーズ全10巻の第1巻。
APPLE BOOKSのレビュー
カナダのプリンスエドワード島にやって来たおしゃべりな少女アンの成長物語『赤毛のアン』。1952年に村岡花子の抄訳で日本に紹介されて以来、想像力豊かなアンは日本の少女たちの憧れとなり、世代を超えて愛されてきた。掛川恭子による完訳版は抜け落ちていたエピソードも掲載、現代の言葉遣いがキャラクターを生き生きとさせ、読みやすくなっている。風光明媚(めいび)な島に春がやって来た。農家のマシューと妹のマリラは、孤児院から働き手となる少年を引き取ることにした。ところが、待ち合わせ場所にはやせた少女がいた。生後3か月で天涯孤独の身になり、知り合いの家を渡り歩いたアン。つらい境遇にあっても花が咲き乱れ、湖が光るアボンリー村に目を輝かせるアンを見て、静かな生活を送っていた兄妹は少女を新しい家族として迎え入れた。第1巻は11歳から16歳半ば、教師の道を選ぶまでの多感な少女時代を描く。全10巻を貫くのは、強くしなやかに生きるアンの愛と自由な心。時間をかけて読破したい名作シリーズだ。