天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕
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4.2 • 9件の評価
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発行者による作品情報
長年の修行のかいなく、才能を見限られ天山から里へ帰された、落ちこぼれの巫女ソニン。ある日ソニンは、沙維(サイ)の王子イウォルが落とした守り袋を拾う。口のきけないイウォルに袋を手渡した瞬間、ソニンはイウォルの“声”を聞いてしまい――。不思議な力をそなえた少女をめぐる、機知と勇気の王宮ファンタジー!
APPLE BOOKSのレビュー
天山の巫女(みこ)として育ったけれど、その能力がないと見なされて下界で生きることになった主人公が一国の王子たちを救う壮大なファンタジー『天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕』。人気作『天山の巫女ソニンシリーズ』の第1巻で、児童文学作家、菅野雪虫のデビュー作となる。夢見の巫女として、生まれてすぐに天山に連れてこられたソニンだったが、12歳になっても才能が開花しなかったため家に帰されることとなる。しかし、運命の出会いから沙維の国の第七王子イウォルの侍女として王宮入りすることになったソニンは、生まれつき言葉を話せないイウォル王子となぜか心で話せることが分かり、彼の目となり、耳となり、王宮の様子を彼に報告する仕事をし始める。しかし、王宮に渦巻く陰謀から、王子たちに危険が迫るのを知ったソニンは何とか回避しようとするが…。東洋のどこかの国を舞台に、天山での巫女たちの生活、宮廷の浮世離れした情景や、王子を救う壮大な冒険というワクワクさせてくれるファンタジー要素が詰まっており、読み進めながら想像がふくらんでいく。マンガ化もされた、子どもが読んでも大人が読んでも楽しめる良作。