錢形平次捕物控 幻の民五郎
発行者による作品情報
『銭形平次捕物控 027 幻の民五郎』は明治から昭和時代にかけて活躍した小説家・作家・音楽評論家、野村胡堂の作品。江戸中を荒し回っている怪盗・幻(まぼろし)の民五郎に狙われているという三千五百石の大旗本・荻野左仲(さちゅう)の愛妾・お紋。お紋が住む左仲の別荘に泊り込んだ銭形平次だが、幻の民五郎にまんまとしてやられてしまう。荻野家からお紋を遠ざけようと画策している左仲の義弟・高木銀次郎が果たして幻の民五郎なのか? 「卑怯だぞ民五郎、――俺は滅多に人を縛らねえが、手前のような悪党は勘弁して置けねえ」──。