BUTTER
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4.0 • 6件の評価
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- ¥1,000
発行者による作品情報
世界が熱狂。
女と女の衝撃のダーク・スリラー
累計170万部突破。イギリスで4冠達成。
40か国・地域で翻訳された世界的ベストセラー
「脂肪分たっぷり、ミシュラン級の極上の一冊」――Sunday Times
「文学界に旋風を巻き起こした」――BBC
「殺人的に面白い日本小説」――The Times
男たちを虜にし、死へと追いやったとされる
婚活連続殺人事件の女性容疑者・梶井真奈子。
彼女に接見を重ねる週刊誌記者・町田里佳。
拘置所のアクリル板越しに語られる、濃厚なバターと食の快楽に、
里佳の日常は静かに崩れ始めるーー
女性の欲望と痛みを鮮烈に問い直す傑作長篇
「どうしても、許せないものが二つだけある。フェミニストとマーガリンです」
◎「日本人初」続出、イギリスで4冠!
・Books Are My Bag Readers Awards 2024 Breakthrough Author
・Waterstones Book of the Year 2024
・The British Book Awards 2025 Debut Fiction部門
・The Bestseller Awards 2026 Gold Award
河出文庫版 新規収録:
・野間出版文化賞受賞スピーチ「帝国ホテルですてきな立食パーティーを」
・イギリスツアー日記「どんな場所にも小説とカラオケはある」
解説=鴻巣友季子
APPLE BOOKSのレビュー
2007年から2009年にかけて発生した実際の連続殺人事件とその死刑囚をモチーフにした、柚木麻子の『BUTTER』。2017年の発表時には事件の特異性が人々の記憶に新しかったことも手伝って、ロングセラーになった。2024年にイギリスで英語翻訳版が出版されると、男性優位がはびこり、ルッキズム、ファットフォビア(肥満恐怖症)が浸透する日本社会を風刺した内容が評価され、英語圏でも大きな話題を集めた。海外の権威ある文学賞に次々とノミネートされたことから、改めて日本でも脚光を浴びている作品だ。週刊誌記者の町田里佳は、孤独な男たちの財産を次々と奪い、殺害した容疑で拘置所に収監された容疑者、梶井真奈子の記事を書こうと必死だった。接触の入り口は手紙だけ。美食家の梶井に取り入るために、里佳は親友の伶子のアドバイスを受け、ビーフシチューのレシピを尋ねて面会の糸口をつかもうと画策する。里佳は面会に成功するが、梶井の毒牙は里佳のみならず、周囲の人間も巻き込んでいく。仕事一途で食生活をおろそかにする里佳が、梶井が勧める“バター醤油ご飯”を口にした時の恍惚(こうこつ)の描写たるや、上等のバターを思わず買いに走りたくなるほどの見事さである。日英の視点の違いも意識して読んでほしい。