Dー魔戦抄
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発行者による作品情報
Dがジェネヴェの村に入った直後に戦いははじまった。潜入していた尖兵が吸血蝙蝠を放ち、擬似吸血鬼に率いられた<黒死団>の本体は村から五〇キロの地点にまで追っていた。狙いを付けられた村は老練な村長と新参者の治安官の指揮の下、Dを雇い、流れ者の傭兵も可能な限り動員して、総力戦の態勢を整えようとした。だが、敵は単なる凶悪な無法者集団ではなかった。真に恐るべき敵・擬似吸血鬼が次第にその牙をむきはじめたのだ。