青天
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4.7 • 49件の評価
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- ¥1,900
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発行者による作品情報
オードリー・若林正恭、初小説!
人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――
総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。
青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
APPLE BOOKSのレビュー
お笑いコンビ、オードリーの若林正恭による初の長編小説。自身の高校時代のアメリカンフットボール経験を色濃く反映させ、思春期の挫折やもどかしさを描き出している。高校アメフト部員の“アリ”こと中村昴は、高3の引退試合で強豪校に大敗を喫する。引退後は、受験に気持ちが入らず不良にもなりきれない、宙ぶらりんの鬱屈(うっくつ)した日々を過ごしていた。何者にもなれない中途半端さとふがいなさにもがき続ける中で、アリは再びアメフトと向き合う決意を固めていく。激しいタックルやフィールドの息遣いまで伝わる臨場感あふれる試合シーンには、競技経験者である著者のリアリティに裏打ちされた筆力が光る。敗者の心の機微を細やかにつづる描写も秀逸だ。お笑いやエッセイの領域では、どこか斜に構えたシニカルな視点を持ち味としてきた若林が、小説というフォーマットにおいて無防備なほど真っすぐに、そして破格の熱量で筆を走らせているさまに驚かされる。その根底には、ひたむきに頑張ること、何かに熱中することを冷笑しがちな現代社会へのアンチテーゼが込められている。かつて何かに夢中になり、そして挫折を味わった経験のあるすべての者の胸にもう一度、灯をともすような物語だ。
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