タイム・アフター・タイム
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4.1 • 8件の評価
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- ¥2,200
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発行者による作品情報
解像度の高い人物たちと情景描写に惹き込まれ、 どんなに遠くてもなお鮮やかな恋の記憶が立ち上る。
――松任谷由実(シンガーソングライター)
こんなに泣いたら、きっと人生が変わってしまう。そんな恐怖とともに読み終えました。
――金原ひとみ(作家)
『国宝』の著者、待望の最新作にして、 作家デビュー30周年記念作品!
眩しい夏の初恋と、二十年後の再会――
あの日、二人は何を守り、何を手放したのか?
純粋なものに向き合ってみたいと思った。
眩しいくらい純粋なものに向き合った時、自分の心がまだちゃんと動くのか確かめてみたかった。
『タイム・アフター・タイム』は私なりの純粋なものをたくさん詰め込んだ小説です。
――吉田修一
「取り返しのつかない間違いをした。
でも、大切な人のそばからは離れなかった」
建設会社に勤める尾崎颯は、土砂降りの雨のなか、高校の同級生だった久遠愛と再会する。二人は同じプロジェクトの担当者として再び言葉を交わすようになるが、建築家のデザイン盗用疑惑によって計画は暗転。さらに尾崎の家庭にはスキャンダルが迫り、久遠もまた、癒えない心の傷を抱えていた。
揺れ始める心はやがて、二十年数前の夏へと引き戻されていく。
青く輝く海と空に歓喜したあの頃と、眩しさを見つめ返せない今――東京と長崎、現在と過去を往還しながら、痛みも後悔も優しさも、すべてを抱きしめてあたためる長編大作。
APPLE BOOKSのレビュー
映画『国宝』の原作者として脚光を浴び、文壇での地位を不動のものとした吉田修一。作家デビュー30周年の節目に放つのは、時の流れを織り込んだ重層的な恋愛物語だ。どしゃぶりの雨が煙る東京で、偶然一つのタクシーに相乗りしたのは、かつて高校の同級生だった久遠愛と尾崎颯。かつて長崎で初々しい恋を育んでいた2人は、過酷な現実を前に、若さ故の純粋で危うい決断を下して離れ離れになっていた。それから20数年。40代となり、それぞれ現実の壁にぶち当たりながらも、大人ならではの節度で静かに交流を重ねる。物語は東京と長崎、現在と過去を行き交い、周囲の人々の人生をも鮮やかに映し出していく。ままならない事象に直面したとき、10代と40代では見せる反応こそ違う。けれど、胸の奥で燃える思いの純度は変わらない。その事実に戸惑いながらも、どこかで実感している大人ほど、本作が描く「過ぎ去った時間」の意義深さに心を揺さぶられるはずだ。「何度でも何度でも」という意味を持つタイトルは、Cyndi Lauperの同名曲に由来し、読み終えた時、あの優しいメロディが胸の中にそっと響き渡る。
カスタマーレビュー
青春の色
まさに景色が浮かんでくるような描写に心を踊らされ、あの頃の自分と重ね合わせることで現在の自分の幸せとつまらなさを実感させられる小説でした。
42歳の今読んだ感想と18歳のあの頃の自分が読んだ感想を比べてみたいです。
確実に再読してしまう素晴らしい小説でした!