羽佐間道夫で聴く「祝盃」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.094
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発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第94弾は、永井荷風の「祝盃」。ある日、主人公は旧友、岩佐から「祝盃をあげたいことがある」と呼び出される。久しぶりに会った二人の話は十年前、学生時代のこと。若い欲情に悶々とする当事の二人は、ついに遊郭へくりだす。それを機に「女」に目覚め、遊郭や、小間使いの娘と、次々に手を出し始める。そして一人の女性が妊娠した、と聞いたときの岩佐は・・・。まさに女の敵、ともいえる主人公と岩佐の、青春時代の愚かな行動、女性関係、友情を青春のひとコマとしてつづっている。永井荷風自身の私小説といわれ、また、その独特の当事の世相も巧みに描かれている。明治42年の作品。羽佐間道夫の朗読で送る。