アルジャーノンに花束を〔新版〕
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- ¥880
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発行者による作品情報
32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。
APPLE BOOKSのレビュー
1959年に中編小説として、1966年に長編として発表されて以来、世界中で感動と涙を誘ったSFファンタジー『アルジャーノンに花束を』。大学で心理学を学んだ作者のダニエル・キイスは、知的障がいを持ち家族から切り離されてしまったチャーリイを主人公に、人間が知識を得て、思考することの喜びと、感情の芽生えと過去の記憶に翻弄(ほんろう)される苦しみを経過報告という形で活写。ひらがなと書き間違いだらけの報告文が知的に激変する様を、漢字や句読点の使い方などで巧みに表現した小尾芙佐による翻訳も素晴らしい。パン屋で働くチャーリイは、人を疑うことを知らず、誰にでも親切な心優しき青年。賢くなりたいという夢をかなえるために、ストラウス博士とニーマー教授が編み出した脳外科手術を伴う先鋭的な実験に協力する。爆発的なスピードで知識を吸収して知の巨人となるチャーリイだったが、同時に母に拒否された過去を克明に思い出して心を削るようになってゆく。チャーリイが残した8か月分の経過報告は、人間らしく生きることの意味をショッキングに伝える魂の叫びといえよう。
カスタマーレビュー
っっっっっっっといyれ
、
もっと世界を変えられたのでは?
一気に読んでしまいました。不思議な気分です。