



オーデュボンの祈り
-
-
4.2 • 109件の評価
-
-
- ¥700
-
- ¥700
発行者による作品情報
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? 伊坂幸太郎、伝説のデビュー作見参!
APPLE BOOKSのレビュー
個性的なキャラクター設定と緻密な構成力で読者を魅了する伊坂幸太郎のデビュー作「オーデュボンの祈り」。仙台市でシステムエンジニアだった伊藤が紛れ込んでしまったのは、日本語は通じるものの、人と当たり前のように会話をするカカシがいる世界。非現実的な状況であるのにもかかわらず、それほど突飛なことと感じさせないのは、卓抜した日常の描写にある。伊藤が連れてこられた島が外界との交流がほぼないという不思議な状況についても、鎖国から開国に転じた幕末の虚実を交えて著述しており、物語に奥行きを与えている。島で起こることだけでなく同時期に仙台市で展開する事件も織り込み、現実的な状況と交錯させることで、絶妙な世界観を作り出しているのは秀逸。終盤、無関係に見えた出来事が加速度をつけて収束していく展開は著者の持ち味であり、本作でもいかんなく発揮されている。デビュー後、次々と上梓する人気作の原点としても興味深い1冊。
カスタマーレビュー
懐かしい
高校生のときに初めて読んだ伊坂先生の小説。
個性的なキャラクターと巻き起こる事件。収束と結末の意外性が私にはとても新鮮で、好印象を与えてくれました。
思い出の一冊なので電子化はとても嬉しいです。
色々読んだ中でも衝撃度には欠ける気がするので星4ですが読みやすさや入りこみやすさはあるのでおすすめです。
いいね
現実にあるのにない世界
優しくないのに優しい世界
爽やかな話です
10年ぶりに、電子書籍で読みました。
すっかり内容を忘れてしまってたのか、初めて読んだ時のような思いで読めました。
昔の感想は忘れましたが、やはり面白い。
不思議でいて、爽やかで、登場人物も特徴的で、、、
あっという間に読み切れると思います。おすすめです。