グリム兄弟全集
発行者による作品情報
『グリム童話』の編集者として知られるヤーコブとヴィルヘルムのグリム兄弟は、言語学者・文献学者・民話収集家・文学者として19世紀のドイツで活躍した。『グリム童話』の正式なタイトルは『子供たちと家庭のメルヒェン集』で、1812年に初版第1巻が刊行された。以来、170以上の言語に翻訳され、世界で最も多くの人々に読まれた書物と言われている。日本では明治期に外国の教材から取り入れたのが最初とされ、1887(明治20)年に本として初めて出版された。また、1990年代に入って、『グリム童話』の「残酷性」にスポットが当てられ、「童話に潜む恐怖」をテーマに数々のアンソロジーや評論集が出版され、一大ブームを起こした。