ライオンのおやつ
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4.2 • 213件の評価
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- ¥1,600
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発行者による作品情報
人生の最後に食べたいおやつは何ですか――若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた――食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
APPLE BOOKSのレビュー
誰もが避けられない“死”をテーマに、終末期を迎えた若い女性の移ろいゆく心境を小川糸ならではの優しい筆致で描いた『ライオンのおやつ』。余命宣告を受けた33歳の雫は、瀬戸内海の島にある海が見えるホスピスで余生を過ごすことを決意する。隠れ家ホテルのような優雅な空間のホスピス“ライオンの家”の周囲には、メイド服を着た代表のマドンナをはじめ、食事担当の狩野姉妹、音楽セラピストのカモメちゃん、入居人のアワトリス氏と、一風変わった人ばかり。規則がなく好きなように暮らせる上に、食事は365日毎朝異なるお粥をはじめ、ランチバイキングやお茶会など、制限なく好きに食べられる。中でも日曜日のお茶会で振る舞われるのは、入居者のリクエストによる特別なおやつ。リクエストを決めかねていた雫だが、ようやくおやつが決まった時、彼女の死はすぐそこまで近づいていた。しみじみとおいしいものを食べ、自由に過ごし、さまざまな出会いと別れを経験することで、理不尽に感じられた死に対する怒りを癒やしていく雫。死への葛藤を繰り返しながらも、ライオンの家で過ごす喜びや感謝の気持ちを忘れず、ありのままを受け入れようとする雫の姿に涙腺が崩壊する。
カスタマーレビュー
前向きにいつかくる「死」とむきあう
8/23読了8/25感想24◾️こんな方におすすめ...物語を通じて”死”と向きあいたい・大切なものを見失わないようにしたい・人生最後の”おやつ”を考えてみたい・瀬戸内の牧歌的な空気感が好きな方。タイトルにもあるお茶会でふるまわれる”おやつ”。住人たちの希望に応えで思い出のおやつが忠実に再現される。おやつとともに描かれる余命わずかな住人たちの人生模様に深く心をゆさぶられた。“無邪気に過ごせていたあの頃の日々が愛おしい”日常生活の幸福感と感謝することの大切さを気付かせてくれる
人の死に関する本だが、、
なかなか評価の難しい本です。
勇気が出る
とても良かった