レモンと殺人鬼
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- ¥780
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発行者による作品情報
第21回 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!
「どんでん返しが大好きな私にとって最高の作品でした!
最初から最後まで、物語にどんどんと引き込まれていき、そしてある一文で鳥肌が立ちました。
狂気に満ちた人間たちに翻弄されて、読み終わったあとは放心状態になります。
沢山伏線がはってあるので、何度も読み返したくなる作品です!」――齋藤なぎさ(女優・声優)
「二転三転四転五転の展開にねじ伏せられました」――瀧井朝世(ライター)
十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。
しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。
被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、
妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。
(著者プロフィール)
1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『焼けた釘』(産業編集センター)で2021年にデビュー。2022年、本作で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。
APPLE BOOKSのレビュー
どんでん返しに次ぐどんでん返し。張り巡らされた伏線、みなぎるサスペンス。すさまじい展開で読者を翻弄(ほんろう)する第一級のミステリー。地方の大学職員、小林美桜にとって唯一の家族である妹の妃奈が惨殺され、山中で遺体が発見される。10年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔の少年に殺され、母親も失踪した姉妹は別々の親族に引き取られ、不遇を嘆き合いながら生きてきた。だが、保険外交員をしていた妃奈による保険金殺人の疑惑が持ち上がり、被害者であるはずの妃奈への悪意ある報道が過熱する。妹の潔白を信じる美桜は無実を証明するべく、ジャーナリスト志望の学生、渚丈太郎と共に行動するが…。暗い過去を持ち、自信がなさげな主人公の美桜。基本的に彼女の視点で物語は進行するが、回想パートや日記が時折挿入され、次々と疑わしい人物が登場してくる。そして、終盤に巻き起こる怒涛(どとう)の展開にあぜんとするだろう。技巧を凝らした驚きと戦慄の傑作サスペンス。
カスタマーレビュー
面白い
終盤になり、全体像が見えて来たと思ったら、そこからさらに展開、終わり方が予想と反してまさかの連続でした。
リアリティがない
クライマックスの夜に偶然が重なりすぎて冷める
あーだこーだ理由をつけて警察への通報を回避するのは流石にもう飽きた
登場人物が特殊な人ばかりで、それが主人公周りに偶然集結しててウソくさい
銅森の行動が全然理解できない。
小説って読み手は前提としてフィクションだとわかって読むわけだから、それでも没頭させるには現実以上のリアリティが必要なんだよ