一九四五年のラブレター
散りゆく運命の空で永遠に君を愛す
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発行者による作品情報
「厳格な文学博士」として知られた曽祖父・守。しかし、遺品整理で見つかった桐箱の中には、今の時代では想像もつかないほど情熱的で、切実な愛の言葉が綴られていた。
昭和二十年、元旦。たった一日の新婚生活の翌日、彼は戦場へと旅立った。文学を愛し、ペンを操縦桿に持ち替えた青年は、死と隣り合わせの空から、何を妻に伝えようとしたのか。
横須賀、南方の激戦地、そして特攻の地・知覧へ――。検閲を逃れるように記された行間には、戦争に引き裂かれそうになりながらも、決して離れることのなかった二つの魂の記録があった。
「生まれ変わったら、もう一度君を見つける」
散りゆく運命の空の下、命を燃やして綴られた、涙なしでは読めない愛と再生の物語。現代を生きる私たちに、彼らが遺した「最後のメッセージ」とは。時を超えて届く奇跡のラブレター。