不等辺三角形
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4.6 • 9件の評価
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- ¥750
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発行者による作品情報
名古屋の名家に代々伝わる「幽霊箪笥」の修理を依頼した男が、港の運河で殺された。さらにその箪笥修理の職人を訪ねた謎の男の死が、遠く奥松島で発覚する。真相究明を依頼された浅見光彦は、箪笥に隠されていた五言絶句と「在不等辺三角形之重心」という謎の一文に目を留めた。二つの死と漢詩を結ぶ接点とは!? 作家生活三十周年&講談社創業百周年記念書き下ろし作品。(講談社文庫)
カスタマーレビュー
mkl4work
、
素晴らしい情景
内田康夫さんの作品を読みはじめて20年以上ですが、
他作品以上に浅見を中心とした人物描写は特筆もの。
ファンならずとも楽しめると思います。
kyosan3
、
とても面白かった
浅見光彦が刑事局長の弟である下りも違う形で展開されていたり、仙台、東京、名古屋といつもながら飛び回る主人公のタフさが面白い。疲れを感じさせない展開で一気に読める作品は、変わらないですね。作品の内容は、記述しませんが、家庭的な雰囲気が独り者には、かえって作品に入り込めます。東北の震災の復興活動に参加をして、あとがきにもありました通り、早く元の風景に戻って欲しいと思います。2012年の夏に仙台に行って、復興活動の場所で年老いたおばさんに「今度来る時は、観光でくるんだよ」って言われた時は、涙が出ました。
あの時の景色を思い出しながら、作品を読めた事に感謝します。
これからも読者を楽しませて下さい。