古寺巡礼・随筆集 和辻哲郎著作集
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発行者による作品情報
二十代の和辻哲郎が、日本の古寺の印象を情熱をこめて書き上げた「古寺巡礼」と25編の名随筆を収録
(和辻哲郎について)
和辻哲郎は、一八八九年、兵庫県に生まれました。一九〇九年、旧姓姫路中学を卒業後、第一高等学校に進学します。同年、谷崎潤一郎らとともに第二次「新思潮」に参加します。しかし、谷崎の圧倒的な文学的才能を見せつけられ、創作からは次第に距離を置くようになります。
一九一二年、東京帝国大学哲学科を卒業し大学院に進学します。翌年には、夏目漱石の漱石山房を訪れるようになり、「ニーチェ研究」を出版します。
一九一九年、奈良旅行の際の古寺や古美術の印象を鋭い感性と知性で描き出した「古寺巡礼」を出版します。以後この著作は改版を重ね、和辻哲郎の代表作とも言えるものとなります。
また、随筆の名手としても知られ、洋の東西を問わない広範な知識と深い洞察に満ちたその随筆は、今でも多くの人に感銘を与え続けています。他に「風土」「鎖国」などの日本文化論のさきがけとなる評論も有名です。
(この本について)
この著作集には以下の26編の著作を収めました。
古寺巡礼 1946
夏目先生の追憶 1917
世界の変革と芸術 1918
院展日本画所感 1919
享楽人 1921
土下座 1921
『劉生画集及芸術観』について 1921
『青丘雑記』を読む 1933
面とペルソナ 1935
城 1935
文楽座の人形芝居 1935
寺田さんに最後に逢った時 1936
茸狩り 1936
岡倉先生の思い出 1936
能面の様式 1936
アフリカの文化 1937
露伴先生の思い出 1947
歌集『涌井』を読む 1949
巨椋池の蓮 1950
京の四季 1950
漱石の人物 1950
埋もれた日本 1951 和辻哲郎随筆集
藤村の個性 1951
人物埴輪の眼 1956
麦積山塑像の示唆するもの 1957
松風の音 1961
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。