小説 言の葉の庭
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- ¥880
発行者による作品情報
雨の朝、高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野は出会った。雨と緑に彩られた一夏を描く青春小説。劇場アニメーション『言の葉の庭』を、監督自ら小説化。アニメにはなかった人物やエピソードを多数織り込んだ。
APPLE BOOKSのレビュー
『君の名は。』や『天気の子』など日本のアニメーション映画をけん引する新海誠監督による、“雨”の中で出会った男子高校生と年上の女性の恋物語『言の葉の庭』。ある雨の日、靴職人を目指す高校1年生の秋月孝雄(あきづきたかお)は1時間目をさぼって立ち寄った新宿の国定公園で、ビールを飲むスーツの女性、雪野と出会う。去り際に万葉集の短歌を投げかけられ、戸惑うタカオだったが、雨の日になると公園の東屋で出会う彼女に次第と引かれていく。タカオの視点、雪野の視点、そして彼らを取り巻く人々の視点の代わる代わるの入れ替わりが、物語を立体的に織り上げていく。雨にかすんだビル群、東屋の屋根を叩く雨音、清潔で鮮烈な雨の匂い、雨粒に濡れたセミの抜け殻、光の庭のような輝く雨。映画監督ならではの感性で、言葉から浮かび上がってくる雨の情景が情緒を抱かせ、折々に織り込まれた『万葉集』の歌集が、登場人物たちの心の動きを鮮やかに映し出す。雨の世界で孤独に誰かを求め愛する心が、切なくも愛おしい珠玉の物語。
カスタマーレビュー
あかま)やまなはらみてなりまたのわ
、
おもしろかったです
はじめて読んだ電子書籍でした。
自分の知っている映画の内容よりもより深く、それぞれの登場人物の目線で語られる物語がとてもおもしろかったです。