蹴りたい背中
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3.6 • 159件の評価
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- ¥570
発行者による作品情報
第130回芥川賞受賞作品。高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく……いびつな友情? それとも臆病な恋!? 不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。
APPLE BOOKSのレビュー
第130回(2003年下半期)芥川賞受賞作 - 17歳で作家デビューした綿矢りさによる芥川賞受賞作「蹴りたい背中」。クラスになじめない女子高生"ハツ"と、同じように孤独を抱える同級生の男子生徒"にな川"の交流を描く。穏やかな学園生活の水面下で繰り広げられるシビアな人間模様や、居場所を見出せない主人公のいら立ちを、感性の研ぎ澄まされた文章で表現。本作の主題となるのは、「蹴りたい背中」というタイトルに象徴される、友情とも恋心とも言い難い思春期特有のあいまいな感情。若者たちの繊細な心の動きを巧みに捉え、物語として鮮やかに昇華させている著者の力量に唸らされる。執筆当時19歳だった彼女の瑞々(みずみず)しさが、存分に発揮された作品。輝かしいだけではない、青春のリアルな一面に触れることができる。
カスタマーレビュー
Yuji*N
、
青春時代の甘酸っぱさ
不器用な2人の関係が微笑ましかった。
文章表現が面白く読みやすかった。
どさんこ41
、
何にも感じない
ここ1年で一番つまんなかった
坂田将人
、
面白い
今迄女性の作家は駄目だと思ってたけど初めて最後まで読めました。