屍人荘の殺人
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発行者による作品情報
【ミステリランキング驚異の4冠! シリーズ累計50万部!!】《映画原作 2019年12月13日(金)全国東宝系にて公開 監督:木村ひさし 脚本:蒔田光治 出演:神木隆之介 浜辺美波 中村倫也ほか》神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通う探偵少女、剣崎比留子とともに曰くつきの映画研究部の夏合宿に参加することに。合宿初日の夜、彼らは想像だにしなかった事態に遭遇し、宿泊先の紫湛荘に立て籠りを余儀なくされる。全員が死ぬか生きるかの極限状況のもと、映研の一人が密室で惨殺死体となって発見されるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。――たった一時間半で世界は一変した。究極の絶望の淵で、探偵たちは生き残り謎を解き明かせるのか?! 予測不可能な奇想と破格の謎解きが見事に融合する、第27回鮎川哲也賞受賞作。/解説=有栖川有栖
APPLE BOOKSのレビュー
第27回鮎川哲也賞受賞作で、今村昌弘のデビュー作となる長編推理小説「屍人荘の殺人」。主人公は大学のミステリ愛好会に所属する葉村譲。夏休みに先輩と共に心霊映像を撮るという映画研究会の合宿に参加するが、宿泊先のペンションに閉じ込められてしまい、連続殺人に遭遇する。事件の探偵役となるのは葉村と同じ大学の剣崎比留子。横浜の名家の出身で、若いながら数々の事件を解決に導いたという経歴を持つ。大学のミステリ愛好会、人里離れたペンションでの合宿、扉によって3つのブロックに分かれる建物などミステリの王道ともいえる舞台設定を施し、密室の中で起こる連続殺人を解くという本格派。密室化を完成させる理由に、バイオテロという現代的な設定を持ち込み、さらにそれを犯人が利用するという想定外の展開で、謎を深めることに成功している。物語終盤、犯人は誰か、なぜ事件を起こしたのか、どうやって完遂したのかを鮮やかに解き明かしてみせる、比留子の水際立った探偵ぶりは圧巻。次々と起こる事件についてきちんと情報が提供されており、著者が投げ掛けるヒントをもとに推理しながら読みたい快作。
カスタマーレビュー
ミステリーとしては逸品、小説としては微妙
ネタバレしないように評していくが、
まず本書をミステリー小説の側面から捉えると様々なミステリーの賞を総ナメしたことが納得ともいえる、過去にはない斬新なトリックを使っている。今までに読んだことのないミステリーと言えるだろう。その上小手先だらけで想像しにくい理解し難い推理小説とは違い、読み慣れていない人間でもスルスルと解釈できてしまう。
しかし一方で、その読み易さ、文章の軽さはライトノベルを彷彿とさせる。洋館の構造など、それゆえ理解しやすい部分もあったが、登場人物達の内面を描くにはあまりにも軽すぎる。探偵といい、助手といい、犯人といい、心情には全く腑に落ちない点が多々ある。それなら動機を書かない方が想像力で補える分マシだとも言いたくなるくらい。映画公開に先駆けて読んでしまったら映画を観る気が失せてしまう人もいるだろう。
加えて、被害者が殺人が起こる前から明確だったのは勿体なさを感じてしまった。
ちょっと
あけちさんのキャラクターが一番魅力的なんですが、あっさり死んでしまった。
犯人も、近所のおねーさんのことで人生をかけるほどの怨みを持つのは納得がいかなかったです。妹で、とかならまだわかる。
ミステリーでなく、ただのSF小説でした
普段はレビューとか書かないが、あまりにゴミ過ぎて。ゾンビ出とるがな、、、ちゃんとSFとして出せ、それか、ゾンビ出ます!!って書いとけや。