日本沈没 決定版【文春e-Books】
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4.1 • 34件の評価
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発行者による作品情報
日本SF小説史上最大のヒット作、その決定版が電子書籍オリジナルで登場。
文庫の上下巻が一冊になりました。
【あらすじ】
日本各地で地震が続くなか、小笠原諸島近海にあった無人島が一晩で海中に沈んだ。
調査のため潜水艇に乗り込んだ地球物理学者の田所博士は、深海の異変を目の当たりにして、恐るべき予測を唱えた。
--早ければ二年以内に、日本列島の大部分は海面下に沈む!
田所博士を中心に気鋭の学者たちが地質的大変動の調査に取り組むと同時に、政府も日本民族の生き残りをかけて、国民の海外移住と資産の移転計画を進めようとする。
しかし第二次関東大震災をはじめ、様ざまな災害が発生。想定外のスピードで事態は悪化していく。はたして日本民族は生き残ることができるのか。
大災害やパニックのシミュレーションにとどまらず、組織論や危機管理論、日本人論といった様ざまな要素をもつ本作は時代を超えた輝きをはなっており、小説は上下二巻で発行総部数は460万部超。二度の映画化、テレビ化、マンガ化、いずれも大成功をおさめている。
●『日本沈没 決定版』の4大特長●
1.世界的なアーティストの生賴範義氏の作品を用いた電子版オリジナル表紙
2.電子書籍としては初の上下一体版
3.ストーリーが分かりやすくなるオリジナル図版を収録
4.初公開資料などを含め、名作誕生の秘話を遺族が詳細に解説
まだ読んでいない方はもちろん、小松左京氏の熱烈なファンまで満足できるコンテンツです。
APPLE BOOKSのレビュー
日本SF界の巨匠である小松左京の1973年発表の代表作。各地で地震が頻発する日本列島。深海調査艇わだつみの操縦者小野寺俊夫は、地球物理学者の田所博士と日本海溝の海底で亀裂と乱泥流を発見する。田所は日本沈没の危険性を訴えるが、学会の仲間は失笑するだけだった。一方で、日本政府は地殻変動解析のためのD計画を密かに進めていた。京都、東京で相次いで大地震が発生し、日本沈没が決定的になったとき、すべての日本国民を海外に脱出させるD-2計画が発動される。9年という執筆期間を経て完成された本作は、沈没の科学的アプローチから政府の対応、そして国民性に至るまで、前代未聞の危機を前にした日本の姿を圧倒的なまでにリアルな迫力をもって描き、発売当時大ヒットを記録。刊行から40年以上が過ぎた今もなお、日本SF小説、ディザスター小説の古典として人々に読み継がれている。