最後の一色 上
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4.5 • 2件の評価
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発行者による作品情報
本屋大賞受賞作家が描く、戦国巨編!
「二〇一九年七月、取材を本格化。『村上海賊の娘』以降、遊んでいたわけではありません。この小説を書いていました。
この丹後一色氏最後の男の物語を。」 和田竜
「信長か。珍しゅうもない。ざらにいる男よ--。」
織田信長による天下布武の軍団が日本全土を侵略していくなか、その怪物は戦場にあらわれた。名を丹後の守護大名、一色義員(いっしき・よしかず)の嫡男・五郎(ごろう)と言った。
十七歳の青年は、父が倒された圧倒的不利な状況下で、凄惨な戦闘を繰り広げ、その場にいた全ての人間を恐怖に陥れる。
APPLE BOOKSのレビュー
天下統一を目前にする織田信長に反旗を翻し、一目置かれた希代の人物、一色五郎の生涯に迫る本格歴史小説。室町時代から現在の京都北部に当たる丹後の守護を務めた一色家最後の当主を主人公とするが、五郎の名は軍記物語にのみ登場し、実在も定かではないという。しかし、史料と文献を徹底的に調査した著者の熱意により肉付けされた一色五郎は、信長や明智光秀、羽柴秀吉に匹敵する存在感。映画化もされた直木賞候補作『のぼうの城』の成田長親、人気作『村上海賊の娘』の村上武吉の娘、景と、歴史に埋もれた豪傑を発掘してきた著者が、6年以上の歳月をかけたのも納得の力作だ。群雄ひしめく戦国時代にいまだこんな逸材が隠されていたのかと衝撃を与え、歴史に新たな視点を与えてくれる。五郎に従う家老や郎党、敵方である長岡家(後の肥後細川家)の内情まで丁寧に描かれ、敵味方どちらにも感情移入できてしまう。中でも一色五郎と長岡忠興という2人の猛将の対立と共感が、当時の武士の心のありようを物語る。
カスタマーレビュー
競馬歴50ねん
、
一色五郎とは
一色五郎とはしばらく付き合い見届けたい。