言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか
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発行者による作品情報
日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは?ヒトとAIや動物の違いは? 言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。
APPLE BOOKSのレビュー
認知科学者と言語学者が手を組み、多角的なアプローチによって、言語の本質、さらには人の根源に迫るベストセラー本。言葉をしゃべり始めた赤ちゃんが犬を「ワンワン」、車を「ブーブー」と言うように、日本語を話す人々が自然に使いこなすオノマトペ。本書ではオノマトペの特性を深掘りしながら、人間がどのように言語を認識し、習得していくのかを探る。さらに、人間は言葉の音と、それが指し示す対象をいかにして対応付けられるようになるのか、認知の面からも探っていく。そしてそれらをふまえて示されるのが、人間は言語を習得する上で独自の学ぶ力を持ち、知識を雪だるま式に増やしていけるということ。その学ぶ力とはどういうものかを説いていく道筋には、言語を習得した多くの人が納得しつつも、新鮮な驚きを感じるだろう。人とAIや動物の違いなども分かりやすく理解でき、日々何気なく言葉を紡いでいる人間が持つ可能性にワクワクさせられる。