養老孟司の<逆さメガネ>
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3.3 • 6件の評価
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発行者による作品情報
「世の中おかしくなった」と誰もがいう。教育の荒廃、凶悪犯罪、環境破壊、金銭汚職。ことあるごとに「誰かのせい」がはじまる。政治家が、役人が、教師が、そして会社が悪い。そうじゃない! あなた自身の見方・考え方がまちがっているのだ。「都市こそ進歩」「個性は心にある」「バリア・フリーの社会を」「科学ですべてがコントロールできる」……。現代人のその価値観は、大きな錯覚である。本書では、「都市主義」「脳化社会」の歪みを鋭く指摘。著者はこう語る。「偏見をもって見ることを『色メガネで見る』と表現します。現代社会の人は『色メガネ』どころか『逆さメガネ』をかけてるんじゃないか。私はときどきそう思うのです。多数の意見だからとか、みんなと同じだからといって、それが当たり前だと思っていたら、自分が逆さメガネをかけていることに気づいていないのです」これまでの常識にしばられず、本質を見抜けるか。養老流の<逆さメガネ>を披露。
カスタマーレビュー
ゴミ本
要するに、視点を変えよと言っているに過ぎない。そんなもん、当たり前の事だと考えている人間にとっては、わざわざお金を出して読む必要もありません。 独特の投げやりな荒っぽい文章も、年寄りの僻みごとを聞かされているようです。『教育論』の本だそうですが、まともな論にはなっていません。この世代の大学教員の特有の論法で、要するに『自分で考えろよ、それが教育だ』といって開き直っている訳です。こんなんがはびこっているから『対話のない』息苦しい社会が続くのだ。それがオウム信者のような若者を生んでいることに気付かないのか。
最後の文章を引用します。
『皆さんがどう思われるか、私は知りません。でもあとはご自分でお考え下さい。男と女でもわかるように、人間というものをあれこれに分割すると、それだけで問題が生じるんですよ。じゃあ、分けなきゃいいかといっても、そうはいかない。共同体と機能体に付いては、また別な本を書かなきゃなりませんな。』
教育論の最後のまとめがこんなんだから、この本がどれだけお粗末な内容か解るというものだ。要するに、言葉の定義を変えながら概念を弄び、当たり前の事を言い換えているだけで、自身の価値判断の基準については絶対に伝えない訳です。それでいて、『あとは自分で考えろ』、さらには、『あんたがどう思おうと私には関係ない、知ったことか』と言ってる訳です。こんなんが『先生』扱いされているから、逆さメガネが必要な人間が増えるのだ。こいつらの下意識には人間への嫌悪が刻み付けられているのである。昆虫の方がよほど信頼できるのだろう。