高い城の男
-
-
4.0 • 28件の評価
-
-
- ¥1,000
発行者による作品情報
第二次世界大戦が枢軸国側の勝利に終わってから十五年、世界はいまだに日独二国の支配下にあった。日本が支配するアメリカ西海岸では連合国側の勝利を描く書物が密かに読まれていた……現実と虚構との間の微妙なバランスを、緻密な構成と迫真の筆致で描いた、P・K・ディックの最高傑作!
APPLE BOOKSのレビュー
第二次世界大戦で連合国ではなくドイツなどの枢軸国が勝利したパラレルワールドを舞台に展開するフィリップ・K・ディックのSF小説「高い城の男」。謎の人物によって執筆された「イナゴ身重く横たわる」というベストセラー小説を巡り、日独によって分断されたアメリカに渦巻く陰謀と抗争をスリリングに描く。人々が占いで物事を判断する風習など、著者の独創的な想像力によって生み出される世界観がユニーク。史実を逆転させるという大胆な試みながらも、緻密な設定を積み上げることでリアリティーあふれる物語を再構築し、説得力のある内容に仕上がっている。作中で鍵となる架空の流行小説は、さらなるパラレルワールドの存在を予見させ、社会を翻弄。その小説は何を暗示するのか、"高い城の男"と呼ばれる著者の正体とは、などのミステリアスな要素が絡み合い、驚きの結末を迎える。1963年のヒューゴー賞の受賞作品でもある、巨匠ディックの代表作を堪能してほしい。
カスタマーレビュー
公表発売中
、
面白いです
視点がコロコロ変わっていて少しわかりにくかったですが、面白い小説でした