



夏への扉〔新版〕
-
-
4.6 • 31件の評価
-
-
- ¥880
-
- ¥880
発行者による作品情報
ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。家にあるドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして1970年12月、ぼくもまた「夏への扉」を探していた。親友と恋人に裏切られ、技術者の命である発明までだましとられてしまったからだ。さらに、冷凍睡眠で30年後の2000年へと送りこまれたぼくは、失ったものを取り戻すことができるのか──新版でおくる、永遠の名作。解説/高橋良平
APPLE BOOKSのレビュー
ロバート・A・ハインラインが1956年に発表した本作は日本のSFファンには格別に愛され、常にオールタイムベストの1冊に選ばれるタイムトラベルSF小説。恋人や友人に裏切られて30年の冷凍睡眠に入ったロボット発明家の主人公が、タイムマシンを使って奪われた自分の人生と行方不明となってしまった愛猫ピートを取り戻そうとする。SFである以上に珠玉の青春小説であり、その気恥ずかしいほどに純情でロマンチストの主人公が迎えるエンディングには誰もが幸せな気持ちになれるはず。