珈琲怪談
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3.5 • 8件の評価
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- ¥1,900
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発行者による作品情報
なんか、怖い話ない?
異界が覗き、怪異の似合う古い街。
男たちが喫茶店に集ってすること、とは――。
男子会で、ホラーをダベる。京都、横浜、東京、神戸、大阪、再びの京都――。なぜ多忙な四人の男たち(外科医、検事、作曲家、音楽プロデューサー)は、わざわざ遠出して喫茶店を何軒もハシゴしながら、怪談を披露し合うのか――。そして、いつも茫洋としているが、気づくとなにか肝心なことをぼそっと呟く塚崎多聞とは誰なのか?
ホラー小説家としてデビュー(『六番目の小夜子』)した著者による、深煎りネルドリップ、男子ホラーはいかが? 奇妙な味がじわじわ恐い(ほぼ実話)全6編。
APPLE BOOKSのレビュー
合言葉は「ようこそ、珈琲怪談へ」。京都、横浜、東京、神戸、大阪、そして再び京都へ。中年男4人が歴史ある街に繰り出し、喫茶店巡りをしながら奇妙な話を語り合う。マイペースな塚崎多聞を主人公とした『不連続の世界』の最終話「夜明けのガスパール」で夜行列車に乗り、怪談話に興じた4人がそろって再登場する6編の連作短編集。作曲家の尾上、優秀な外科医の水島、検事の黒田。そこに脈絡の見えない連想癖のあるレコード会社プロデューサーの多聞が加わると、怖い話はあらぬところに入り込み、尾上に作曲のインスピレーションを与え、黒田は担当する事件の解決の糸口をつかむ。なぜか戻ってくる傘、古本に変な書き込みのある痕跡本、死とシンクロするブレーカー、駐車場に放置されたスーツケースなど、雰囲気のある喫茶店で語られる数々のエピソードは、作者自身が体験したり、誰かに聞いたりした実話だという。店名は書かれていないが、登場する喫茶店もすべて実在のモデルがある。怪談かどうか分からないような不思議な話や、あえてオチをつけない話も多く、それが独特の親密さを生んでいる。意識と無意識、4人が語る怪談と忍び寄る怪異。まさに現代の百物語である。
カスタマーレビュー
たまにぞわっと
おじさんたちの怪談珍道中。薄ら寒い気持ちにさせることに関しては恩田陸さんは天才的だが、それをおじさまたちが軟化してくれる。