



夜のピクニック
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4.1 • 285件の評価
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- ¥790
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発行者による作品情報
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
APPLE BOOKSのレビュー
10代後半の多感な若者たちが、ただ一緒に歩くことを通じて、胸の奥に秘めていた思いを通わせていくさまを描いた青春小説。2006年に実写映画化されるなど、根強い人気を誇る恩田陸の代表作だ。高校生活の最後を飾る学校の伝統行事、“歩行祭”。全校生徒が夜を徹して80キロを歩き通すそのイベントで、主人公の貴子は誰にも言えなかったある秘密を清算するための賭けに出る。彼女は異母きょうだいである融と気まずい関係にあるが、2人の周囲の仲間たちも、それぞれに悩みや葛藤を抱えながら歩き始めるのだった。ゆっくりと、しかし着実にゴールに近づいていく限られた時間が、彼らの一夜をより特別なものにしていく。“歩く”という単調にも思える行動に、繊細な感情の機微を重ねていくストーリーテリングも見事だ。また、思いがけないキーパーソンの登場による後半のドラマチックな展開には、恩田らしい技が感じられる。貴子と同世代の読者には、彼らと一緒に歩いているような得難い共感を、大人の読者にはささいなことで悩み傷ついていた、青春時代へのノスタルジーをもたらす読書体験になるだろう。
カスタマーレビュー
読み終えたら面白い
読んでる途中は中々話が前に進まなくて、
スラスラ読めちゃうというわけではなかったけど、
読み終えて謎だったことが全てわかり
面白かったー!と感じました
青春だねー
高校時代を思い出す
なんだかとっても懐かしい愛おしい気持ちになる作品!
読みやすくてすらすらとページを捲ってました。
爽やかで暖かい気持ちに