かがみの孤城
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4.5 • 785件の評価
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- ¥1,900
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発行者による作品情報
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこにはちょうど“こころ”と似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。 すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
APPLE BOOKSのレビュー
「鍵のない夢を見る」で第147回直木三十五賞を受賞した辻村深月が、若者たちの繊細で不安定な心や人間関係をみずみずしい文章で描く「かがみの弧城」。いじめられて不登校になった、主人公の女子中学生こころ。ある日、自分の部屋の鏡が突然光りだし、異世界へと繋がる扉が開かれる。鏡の中にはおとぎ話に出てくるような「孤城」が存在し、同じ境遇の少年少女たち7人が集められていた。そして、城に隠された「願いの鍵」を期限までに見つけることをミッションに、現実世界と城を行き来する不思議な日々が始まる。中学生の世界は、大人よりずっと窮屈で、そこに居場所を持てなくなったときの絶望は深く果てしない。傷つき、揺れ動く心に翻弄されながらも、新たな仲間たちと少しずつ絆を深めていく姿に、世界は広く、また誰も決して独りではないことを教えられる。
カスタマーレビュー
カガミの孤城
読み終わってしまったことが、悲しく寂しい。出会えてよかったと思える一冊でした。私もみんなに会いたいなー。
学生特有の心理描写が良かった
こころちゃんが慰められる度に泣いてしまった。
誰かを助けたかった
映画版視聴済。
多分、完成度という点ではもっと多くのノベルがあると思います。ですが、感情移入という点において自分は他の何よりも感情移入できました。
何故そこまでできたのかは不明です。極めて優れたシナリオでもない、他を圧倒する描写でもない、続きを読みたくなる文体でもない…でも…読んでいる間ずっと誰かを助けたい想いに駆られていました。
もちろん完結しているので彼女達の最後は明記されています。それでも彼女達をどうにか助けたい想いは変わっていません。
個人的にアキにずっと感情移していました。最後が響いたのでしょうか。