



かがみの孤城 下
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4.4 • 30件の評価
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- ¥850
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発行者による作品情報
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。 なぜこの7人が、なぜこの場所に―― すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。 受賞歴:2017年啓文堂書店文芸書大賞・大賞、『ダ・ヴィンチ』BOOK OF THE TEAR特集 小説ランキング部門・1位、『王様のブラインチ』ブランチBOOK大賞2017・大賞、第11回神奈川学校図書館員大賞(KO本大賞)・大賞、埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2017・1位、熊本県学校図書館大賞2017・大賞、第15回本屋大賞・1位、第6回ブクログ大賞 小説部門・大賞
APPLE BOOKSのレビュー
「鍵のない夢を見る」で第147回直木三十五賞を受賞した辻村深月が、若者たちの繊細で不安定な心や人間関係をみずみずしい文章で描く「かがみの弧城」。いじめられて不登校になった、主人公の女子中学生こころ。ある日、自分の部屋の鏡が突然光りだし、異世界へと繋がる扉が開かれる。鏡の中にはおとぎ話に出てくるような「孤城」が存在し、同じ境遇の少年少女たち7人が集められていた。そして、城に隠された「願いの鍵」を期限までに見つけることをミッションに、現実世界と城を行き来する不思議な日々が始まる。中学生の世界は、大人よりずっと窮屈で、そこに居場所を持てなくなったときの絶望は深く果てしない。傷つき、揺れ動く心に翻弄されながらも、新たな仲間たちと少しずつ絆を深めていく姿に、世界は広く、また誰も決して独りではないことを教えられる。