NO.6〔ナンバーシックス〕 #1
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- ¥530
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発行者による作品情報
2013年の未来都市《NO.6》。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう? 飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに……。「わたしはNO.6という物語の中で、生きる希望とやらを掴んでいけるのだろうか」――あさのあつこ
APPLE BOOKSのレビュー
日本の近未来に生きる少年2人の過酷な運命を描いたSFディストピア小説。あらゆる環境が常に管理された理想都市「NO.6」。ピラミッド型の完全な上下関係で成り立つNO.6で幼少時からエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日を迎えた嵐の夜に、ネズミと名乗る少年と出会う。NO.6の矯正施設から抜け出してきたというネズミをかくまったことで、紫苑はエリートの資格を剥奪されてしまう。それでも不思議と後悔はしておらず、彼はただネズミにまた会いたいとだけ願っていた。やがてある事件をきっかけにネズミと再会した紫苑は、聖都市と呼ばれるNO.6に隠されたダークサイドと向き合うようになる。澄んだ灰色の瞳を持つ皮肉屋のネズミが「穴だらけのニセモノの街」「寄生都市」と呼ぶNO.6の真の姿に、好奇心旺盛で天然の紫苑はどう立ち向かっていくのか。2人の友情はもちろんのこと、ネズミの素性や寄生バチなど、物語に秘められた数々の謎に引きつけられる。一組のバッテリーの成長を描いた青春小説『バッテリー』、『弥勒の月』から始まる時代小説の“弥勒”シリーズなど、児童文学からファンタジー、歴史小説まで幅広いジャンルの物語を紡ぐあさのあつこの新境地作。マンガ、テレビアニメ化もされている。
カスタマーレビュー
あさのあつこさんっぽさが出ている
少年のヒリヒリするような感情がすごく伝わってきます。
ディストピアっぽい雰囲気がよくマッチしていて、一気に全巻読んでしまいました