日の名残り
-
- ¥1,000
-
- ¥1,000
発行者による作品情報
短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々……。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生き続ける。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。
APPLE BOOKSのレビュー
2017年のノーベル文学賞受賞で話題を集めた作家カズオ・イシグロ。1989年に発表された「日の名残り」は、主人公による一人称の語りでつづられた作品で、イギリス文学の最高峰ともいえるブッカー賞を35歳で受賞した。時代は1956年、執事としての品格にこだわるスティーブンスは、個人の感情を表に出さず、ただ仕事に従順に勤めてきた。今はアメリカ人のファラディ氏に仕える彼だが、かつての主人であり敬愛するイギリスの貴族、ダーリントン卿に仕えていた第1次、第2次世界大戦の時代の頃を回想しながら、一人語りでストーリーは穏やかに展開していく。古き良き時代を共に切り盛りしていた女中頭ミス・ケントンへの想いや、自我を抑え込んで生きてきた人生への後悔など、さまざまな所懐を吐露しながら、やがてそこから新たな光を探し始める。端正かつ緻密な筆致で人間の尊厳を描く感動作。
カスタマーレビュー
ヌード最高
、
優秀な執事
政治に関わる貴族に仕える執事の話。その執事が誠実に職務を果たしていることに感銘を受けた。
イギリスの田舎を旅したい気持ちになった。
翻訳が素晴らしく、読みやすい英文学になっている。
計画中
、
日の名残り
頑なな執事の人間味が、徐々に表に出始めて、どういうラストに繋がるのか、のめり込むように読みました。関わった人に寄りかかることが相手を幸せにすることもあるなと改めて思いを整理しました。
また👣💦💦👣さ
、