月は無慈悲な夜の女王
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- ¥1,300
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発行者による作品情報
2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した! 流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取され続けてきた。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。だが、一隻の宇宙船も、一発のミサイルも持たぬ月世界人が、強大な地球に立ち向かうためには……ヒューゴー賞受賞に輝くハインライン渾身の傑作SF巨篇。
APPLE BOOKSのレビュー
アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラークと並び、SF界の"ビッグ3"として知られる巨匠、ロバート・A・ハインライン。彼の代表作の一つである「月は無慈悲な夜の女王」は、SFにとどまらず現代文学や思想の領域にも大きな影響を与え続けている。2076年、地球の植民地として月には多くの人が暮らしていた。ある時、コンピュータ技術者のマニーは、月で最も高性能なコンピュータに異変が起きたことに気づいてしまう。そのコンピュータは、人間のように意志や感情を獲得していたのだった。ジョークを飛ばし、友だちを欲しがるコンピュータにマニーは「マイク」と名前をつけて、最初の友だちとなる。マニーは参加した集会が弾圧されたことをきっかけに独立運動に参加し、彼は仲間に「独立戦争の頭脳」としてマイクを紹介する。一隻の宇宙船も一発のミサイルも持たない月が、戦力の差を覆すマイクの秘策は「地球に石をぶつけること」。果たして月の独立はどうなるのか?SFらしい仕掛けと、起伏に富んだ鮮やかなストーリーが展開する一方で、何よりもコンピュータであるマイクの「人間くささ」がいとおしく描かれる。急激に進化するAIが人類を超越する可能性について語られる現代にこそ、読まれるべき一冊。
カスタマーレビュー
Cool Scifi
Very nice to read.
首かしげ
翻訳者、一人称における話し方が、日本語を母語とする者の話し方からはあまりに離れ過ぎていて、違和感ばかりが残る。 まるでたんなる英訳を読まされている様。とても残念。原書は素晴らしい筈なのに。星がつけられない。