きみ去りしのち
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4.1 • 39件の評価
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- ¥680
発行者による作品情報
満1歳の息子を喪った「私」は、休職届を出し、旅に出た。前妻のもとに残してきた娘とともに。かつて「私」が愛した妻もまた、命の尽きる日を迎えようとしていたのだ。恐山、奥尻、オホーツク、ハワイ、与那国島、島原……“この世の彼岸”の圧倒的な風景に向き合い、包まれて、父と娘の巡礼の旅はつづく。決して消えることのない傷を抱えた時、いかにして人は人生を再開させるのか。鎮魂と再生への祈りを込めた、熱い傑作の誕生。
カスタマーレビュー
hon46
、
別れかたを知りたい人に
50近くまで生きてくると、少なからず人との別れを経験してきた。
生き別れ 死に別れ
生き別れた人の方が遠くに行ってしまった。
死に別れた人の方が側に居る。そんな気がしてならない。
読了。設定にムリはあるが、生き死にをしみじみ噛み締めた良作。
まるいせ
、
亡き人
大切な人がいなくなった時のやり場のない喪失感を感じる事が出来る作品でした。
私にも必ず訪れる、あるいは経験した事を思い出させてくれる。