そして誰もいなくなった
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発行者による作品情報
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく! 強烈なサスペンスに彩られた最高傑作! 新訳決定版!
APPLE BOOKSのレビュー
絶海の孤島に招き寄せられた10人の男女たちに忍び寄る死の影。閉ざされた世界でなす術もなく殺されていく人々を描いた、アガサ・クリスティの代表作。持ち主を巡るさまざまなうわさが絶えない謎の島、“兵隊島”。ある日そこに年齢も職業も異なる8人の男女が招かれる。出迎えたのは執事とその妻。ところが招待者であるはずのオーエン夫妻は姿を現さず、執事たちも面識がないという。主人不在のまま始まるディナー。その席上、突如響き渡る謎の声により、彼ら10人の過去の罪状が暴き立てられる。招待客の部屋に飾られた、童謡“十人の小さな兵隊さん”の歌詞。そしてダイニングに並べられた10個の兵隊人形。やがて童謡の歌詞通りに人が殺され、それに合わせたように人形が消えていき…。殺人者は10人の中にいると分かっていながらも、狡猾(こうかつ)な犯人はその手掛かりさえ見せない。誰もが信じられない状況で、自らの過去の罪と見えない殺人者の影におびえ、次第に精神に恐慌をきたしていく招待客たち。犯人の目的は“法律では判決を下せない罪”を犯した人間に正義の鉄ついを下すことなのか? 『そして誰もいなくなった』というタイトルが回収されていく様は、見事としか言いようがない。
カスタマーレビュー
なるほど
現代のミステリー作家が書き上げた密室連続事件もののアイデアの原点だという事が読んでてよくわかりました。最後の最後までわからなかった。楽しかったです。何度も再読したくなる作品。
似ていた
去年読んだ六角館に内容が似ていた。絶対的にこっちが先なのだろうけど、内容的には六角館の方が大どんでん返し感があった。
原点にして頂点
朽ちない名作。最後の種明かしで答えが分かっていくのがまた堪らない。