チョコレートコスモス
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4.6 • 41件の評価
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- ¥880
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発行者による作品情報
芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・芹澤が開く異色のオーディションだった。これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの向こうに何があるのかを──。少女たちの才能が、熱となってぶつかりあう! 興奮と感動の演劇ロマン。
APPLE BOOKSのレビュー
芝居に情熱を傾ける人々が、一人の天才的な感覚を持つ少女と出会い、心をつかまれていく演劇群像劇。直木賞作家、恩田陸がオーディションを舞台に描く物語は、あとがきにもあるように『ガラスの仮面』へのオマージュだという。演技の経験も指導も受けたことがないのに、一度芝居を始めると、目を離すことができないほどすさまじい才能を見せる少女、佐々木飛鳥。大学の無名劇団に現れた彼女は、脚本家、劇団仲間、俳優、映画監督といった周囲の人々を圧倒していく…。オーディションシーンの舞台描写は、役者たちの熱量や一挙一動がありありと浮かび、まるで実際に舞台を見ているかのような錯覚に陥る。恩田は若き音楽家たちの青春を描いた『蜜蜂と遠雷』では見事に言葉で音楽を表したが、演劇をテーマにした今作でもその圧倒的な表現を味わうことができる。舞台という小宇宙になぜ人はここまで魅了されるのか、その答えの一端がここで見つかるかもしれない。
カスタマーレビュー
どさんこ41
、
後半の凄さ
蜜蜂と遠雷を超えると思っています。