



三國志人物事典(上)
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- ¥880
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発行者による作品情報
友を信じ、明日を誓う、劉備・曹操・孔明・周瑜……2世紀末、中国後漢末期、政治は腐敗し、黄色い頭巾を巻いた黄巾賊が、各地で反乱を起こし、民衆は貧困に喘いでいた。世を救うため、青年・劉備は仲間とともに立ち上がる。英雄、智将、猛将、1800年の時を超えてなお、愛され続ける三國志の登場人物たち。そのすべての生涯を50音順にまとめた「読む人物事典」。<上中下・全3巻>
APPLE BOOKSのレビュー
「三国志」の世界をさらに深掘りできる人物事典。2世紀末の中国で、魏、呉、蜀という三国がしのぎを削った三国時代。歴史書である正史『三国志』を基に、物語として再構築したのが『三国志演義』。敵味方が入り乱れ、裏切りが横行する複雑な物語だが、中国はもちろん日本でも古くから愛されてきた名作である。そんな『三国志演義』の1,000人を超える登場人物を、50音順に整理したのがこの事典。全3巻で「あ」行から始まるため、主人公である劉備が下巻まで出てこない徹底ぶり。また、「7割の史実と3割の虚構」と評されるほどリアリティのある「演義」をベースに、フィクション部分も分かりやすいように「正史」との記述の違いや、オリジナルキャラクターなどにも触れている。今や「三国志」は、小説、コミック、ドラマ、映画、ゲームなどあらゆるコンテンツに広がっている。どこから「三国志」の世界に入ったとしても、この事典を脇に置いておけば悩みは解消。初心者には優しく、通にとっても納得。1989年の初版刊行から文庫化を経て、長年愛されるベストセラーだ。