



十角館の殺人〈新装改訂版〉
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4.0 • 866件の評価
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- ¥950
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発行者による作品情報
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)
APPLE BOOKSのレビュー
叙述トリックの名手の一人といわれる綾辻行人のデビュー作、「十角館の殺人〈新装改訂版〉」。謎と論理的思考にこだわる新本格ミステリーの先駆けとなった作品。かつて4人が殺害される事件が起きたという暗い過去がある孤島に大学の推理小説研究会のメンバーが1週間の予定で訪れる。風変わりな建築家が建てた十角形の館に滞在するが、やがて一人また一人と殺されていく。絶海の孤島というクローズドサークルの舞台設定の中、登場人物の行動や発言を注意深く読みながら謎解きをしていく楽しみがある。次々と事件に遭遇し、彼らの疑心暗鬼に拍車がかかっていく様子には手に汗を握る。本土側で研究会の関係者が、島で起きた過去の殺人事件を追う姿も描かれ、これで真相に近づけるかと思ったところで意外な展開から思いがけない犯人が浮かび上がるクライマックスは出色。叙述トリックの面白さを満喫できる推理小説。
カスタマーレビュー
まるでエラリークイーン
ずいぶん前に読破したはずのクイーン物がここにあった。
綾辻行人またどこかで。
それにしても「最後の一行」とは
今だによく分からない。
この後青いビンの中の紙片が何を変えるというのか?
面白かった!
たった1行で全てがひっくり返ると同時に繋がったという印象。
ただ残念なのは、個性的で魅力的なキャラクターそれぞれが中途半端になってしまっているところ。
そういうものと言えば、そうなのかもしれないけれど、あの時何を見たのか、何があったのかなど各所に散りばめられた謎の真相が曖昧なまま全てが憶測で進みこの結果に繋がっているのが、イマイチ納得出来ないところ。
ただ、あの一行には本当に驚かされた。
確かに、作品の中での推理でヒントは出ていた。鵜呑みにせず、逆転の発送が出来れば…
素晴らしかったです
読みながら島の中の犯人は予想し、実際に当たっていたのですが、それ以上に全部ひっくり返されたのが悔しくて笑笑
独特な呼び方で騙されそうだな…とは思っていましたがまさかの!
本当に丁寧に伏線が回収されていたので、何度も見返したいと思います。