君の名は?
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発行者による作品情報
短編集「家庭恐怖コレクション」の第4話。多摩地区にあるM中学校の二学期の始業式の日、転校生の白鳥麗美(しらとり・れいみ)が1年2組にやってきた。瀬戸内海に面し、自然に恵まれた港町で育ち、夏休みは毎日のように海で泳いでいた麗美の肌はすっかり日焼けしていた。名前と容姿とのギャップ、そんななんでもない理由から、彼女はたちまちいじめの対象となり、深く傷ついた。27年後、学級委員を務めていた権田基樹の呼びかけで、同窓会が企画されたが、不惑の歳を迎えたかつてのクラスメイトたちの間には波紋が広がり……。
新津きよみ(にいつ・きよみ)
長野県生まれ。青山学院大学を卒業後、旅行代理店勤務などを経て、1988年に作家デビュー。巧妙な心理サスペンスや、日常に根ざした質の高いホラーに定評がある。短編の名手としても名高く、数多くのアンソロジーに作品が収録されている。映像化作品に『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など。近刊に、『二年半待て』(徳間文庫大賞2018)『シェアメイト』『誰かのぬくもり』『夫が邪魔』などがある。