罪の比重
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- ¥200
発行者による作品情報
短編集「家庭恐怖コレクション」の最終話。3か月前、宇都宮で一人暮らしをしていた史子が86歳で亡くなり、一人娘の聡子(62)と孫の美香(34)は、遺品整理のために史子の家を訪れるようになった。史子の夫の謙造は聡子が高校一年生の折、愛人をつくって家を出て以来、行方が知れないままだった。伴侶を亡くし、中学教師の職も引退した聡子。美香は独身のまま、企業でデザイナーとして活躍中。二人が住む上尾の自宅からは遠い一軒家をどうするか?家じまいをすべきか、女系三代、各人の思いが交錯する。
新津きよみ(にいつ・きよみ)
長野県生まれ。青山学院大学を卒業後、旅行代理店勤務などを経て、1988年に作家デビュー。巧妙な心理サスペンスや、日常に根ざした質の高いホラーに定評がある。短編の名手としても名高く、数多くのアンソロジーに作品が収録されている。映像化作品に『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など。近刊に、『二年半待て』(徳間文庫大賞2018)『シェアメイト』『誰かのぬくもり』『夫が邪魔』などがある。