更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち
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発行者による作品情報
村上春樹のクラシック音楽談義第2弾
村上さんはクラシック音楽をこんなに愛しているのかと驚きをもって迎えられた書物の第2弾。よりマニアックになって帰ってきた。
APPLE BOOKSのレビュー
もし、クラシック音楽を愛してやまない世界的な小説家の自宅に招かれ、お薦めのアルバムを聴かせてもらい、彼の言葉で直接感想を聞くことができたら、それは間違いなく一生忘れられないひとときとなるだろう。この本は、そんな気分を味わわせてくれることで人気を博した『古くて素敵なクラシック・レコードたち』の続編だ。構成は、一つの楽曲について掲載されているいくつかのアルバムを聴き比べながら、それぞれの特徴について語るというもの。テキストは解説や批評といった趣意では書かれておらず、親しみやすさとユーモア、そして大作家の人間味を感じさせてくれる。それでいて、一作のアルバムについて書かれたほんの短い文章の中に興味をそそる情報やエピソードがちりばめられており、音楽ファンにとってうれしい発見もある。また作曲家、演奏家のみならず、録音技術、さらにはアナログレコードそのものへの愛と敬意がたっぷり感じられることも、この本を魅力的なものにしている。デザイン性の高いLPジャケットをすべてカラーで見られるのも粋なポイントだ。村上春樹の読者ではないクラシック音楽ファンも、わくわくしながら読める一冊。