水鏡推理
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- ¥480
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発行者による作品情報
正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省ヒラ一般職事務官・水鏡瑞希。役所は彼女をもてあまし、研究費の不正使用を調査する特別チームに配属する。税金目当てに悪事がうごめく臭いに敏感に気付く瑞希。彼女は果たしてエセ研究開発のねつ造を見破れるか? 「抜群のひらめきと推理力を持つ美女公務員の下剋上エンタテインメント!爽快で痛快な知恵比べ、しかし芯は骨太社会派ミステリ。」―大矢博子(書評家)
APPLE BOOKSのレビュー
文部科学省内に設置された“研究における不正行為、研究費の不正使用に関するタスクフォース”を舞台にした勧善懲悪の推理小説『水鏡推理』。『万能鑑定士Qの事件簿』や『探偵の探偵』シリーズなどメディア化も多い人気作家、松岡圭祐による殺人のないミステリー/エンターテインメント作品だ。文科省の一般職の事務官として働く澤田翔馬は、上層部が考えた懐柔策に駆り出されたある現場で、東日本大震災の仮設村に常駐していた同じく一般職の事務官、水鏡瑞希と出会う。その案件に同席した瑞希はあっという間に、不正や捏造(ねつぞう)を暴いてしまう。しかし、いろいろと明るみに出したくない文科省内部の圧力から瑞希と澤田はなぜか新設の不正研究を調べるタスクフォースへと異動となる。どんなに権力を持っていようとも屈することなく自らの意見を発し、行動を起こしていく瑞希の姿に胸がすく。官僚たちによる税金泥棒へ次々とメスを入れていくように、現実世界にも瑞希のような人材がいてくれないかと祈ってしまう。
カスタマーレビュー
ダークフロッグ
、
悪くはない
ちょっと話が出来すぎて、作り話丸出しの感じもしますが、最後の事件はなかなか面白かった。